ITリボーンPJ
2日目~1週間(火災、救命、デマ、余震)
2025.01.15
当日の夜には電気が普及していましたので、散乱していた室内の整理をしてからは一見日常を取り戻したようでした。
私の住むエリアは被害が小さかったこともあってマンションに住む知り合いのご家族に我が家に避難していただいて、普段より賑やかになっていましたので子供も楽しんでいた気がします。
一方で、その頃、海添いの被災地では倒壊した家で相次いで火災が発生していました。
翌日応援に向かったのですが、空にはヘリコプターが常時飛んでいて救助のメンバーの声も聞き取れない状態でした。何億人もテレビ経由で見ている人のためにヘリが飛んで、その音で生き埋めされている人々の助けの声が聞こえない。私たちが見ていた光景はズームインするとそういう地獄だったのです。
画面には街が見えるけれど、その中の人は誰にも見えないわけです。
夜になってヘリが飛ばなくなると、火が付いたがれきの中から叫ぶ声が聞こえてくる。警察も消防もいない現場で、重機もないし救助の経験もない人々がが何とかしようと懸命に努力している姿は忘れることができません。
これは報道を非難しているわけではありません。現実、報道に助けられることもたくさんありましたし、善意のボランティアの方々に支えられていくことになるわけですから必要なことというものかもしれません。