現場DXは難しいと失敗する
2025.02.06
はじめに
こんにちは、日本デジタルオフィスの社長の濵田です。
私自身、会社を創業する前は重工業の工場勤務のスタッフでまさに現場で育てられた技術者です。
ディーゼルエンジンのサービスエンジニアで海外出張など飛び回っていたのですが、阪神淡路大震災の被災経験から『現場で役立つIT』を実現するために当社を創業しました。
つまり、私は現場スタッフの血をもったIT屋さんというわけです。(現場系IT屋さんとでも呼びましょう。IT業界にはほとんどいない人種です。)
これから定期的に現場DX関連のブログを書いてまいりますので、是非ご贔屓賜りますようお願いします。
初回のテーマは『現場DXは難しいと失敗する』とさせていただきました。
現場系IT屋の視点で現場DXが上手くいかない理由を考えた時、現場ではなくITが大きな原因となっていることが見えてきます。
<現場から見たIT屋さん>
現場スタッフの立場でいうと、IT業界の人は正直苦手というのが本音だと思います。(大嫌いという人もいらっしゃいます)
①ITがすべてを解決できると思っている
②ITを勉強するのが当たり前で『ITリテラシー』がない人はこれからは要らない人!というわりに「現場を学ぶ意識はない」
③IT化のためには多少の不自由も我慢しろというが、できていたことができなくなったり生産性が落ちることはしたくない
『現場DXはITを習得すればできる』つまり、今までのITは現場側に歩み寄ることを要求してきたわけです。この30年間現場へ殆どITが普及していない現実を見るとこれは大きな間違えだと言わざるを得ません。
現場では、『現場リテラシーに基づいて開発されたITツール』が求められおり、弊社の『do!book』は現場スタッフのご要望にお応えし、様々な便利機能をご用意しております。
本ブログでは、以下に現場DXが失敗する3つの要因とその解決策をご紹介してまいります。
①管理が難しい
②できていたことができなくなる
③導入しても仕事が増えるだけ
管理が難しい
<従来の課題>
マニュアル公開や帳票ひな形登録などシステム化すると登録するだけでも大きな手間が掛かかります。
例えばレポートなど帳票のペーパレスを行う場合、1ページに何百もある入力項目を1つずつ設定していく膨大な作業が必要となります。
1つのひな形を登録するだけで2,3日かかるなどということも珍しくはありません。
<do!bookで解決>
do!bookでは、レポートなどの帳票だけでなく、マニュアルや図面などもファイルをブラウザ上にドラッグ&ドロップするだけで登録が完了します。
もちろん、他システム連携やスケジュール、分析など高度な機能を実装することも可能ですが、まず、ドラッグ&ドロップするだけで第一ステップのペーパレスを実現可能です。
できていたことができなくなる
<従来の課題>
ペーパレスは当然手段であり、当然目的ではありません。
電子化することでできることはたくさんあっても、見えなくなるし、今までできていたことができなくなると現場は混乱します。
電子化で問題となる例をご紹介しましょう
・同僚が作成した帳票が見えなくなる
・上司に帳票上見せながら相談できない
・複数のメンバーで帳票作成できない
<do!bookで解決>
紙がなくなりますので、アクセス性を向上させる様々な仕組みをご用意しています。
①アクセス性向上:QRやリンクで資料に直行
②リンク集を作成:よく使うBOOKへのリンクを埋め込んだリンク集からアクセス
③招待送信:上司や仲間をページに招待して打合せ
④完成帳票自動ダウンロード:例えばTeamsフォルダにダウンロードして共有
導入しても仕事が増えるだけ
<従来の課題>
ITシステムを導入すると、スタッフはソフトの習得から登録作業など大きな負担がかかります。
その作業が複雑な場合、その作業を実施できるユーザは限定されてその人ばかりに負担がかかるという状態となります。
つまり、そのシステムを運用するために犠牲となるスタッフが必要になるわけです。そのようなシステムは持続させていくことができません。
<do!bookで解決>
現場で使用するアプリの操作性はもちろん大変大切ですが、マニュアルやレポートなどの帳票ひな形を登録する管理ソフトの操作性も同じように重要です。
従来は、この管理ソフトはPCスキルが高いユーザが使う前提で開発されてきましたが、do!bookでは管理システムの見える化、操作性向上を重要機能として様々な工夫が凝らされています。
①項目名の自動取得
②PDFひな形からの枠自動検出
③Excel関数自動検出
④入力項目グループ化
⑤ひな形プレビューとインタラクティブな設定機能
特別な教育なしでどなたでも管理していただけるので、特定の個人に負荷が集中することは避けられます。