現場DXはスマホが正解
2025.02.10
目次
はじめに
こんにちは、日本デジタルオフィスの社長の濵田です。
会社を創業する前は重工業の工場勤務でディーゼルエンジンの技術スタッフで、まさに現場で育てられた技術者です。
当時はサービスエンジニアで海外出張など飛び回っていたのですが、阪神淡路大震災の被災経験から『現場で役立つIT』を実現するために当社を創業しました。
つまり、私は現場スタッフの血をもったIT屋さんというわけです。
(現場系IT屋さんとでもいうのでしょうか。IT業界にはほとんどいないタイプです)
これから定期的に現場DX関連のブログを書いてまいりますので、是非ご贔屓賜りますようお願いします。
2回目のテーマは『現場DXはスマホが正解』。
IT屋さんは「スマートフォンは画面が小さいので使えにくいですから、タブレットが必須です」というのが常識になっています。正解のように聞こえますが、現場の実態は異なります。
①タブレットは破損率が10倍高い
タブレットはスマホの10倍近い破損率になります。1か月に30%は画面が割れるようなことも。
②タブレットは写真撮影が難しい
両手で撮影が必要となるため、2人作業が必要。特にメジャーと一緒に撮影したい時などは操作性でスマホに圧倒的に負けてしまいます。
③台数不足でペーパレス失敗
現場では「一人作業」が理想とされ、図面やマニュアルの確認などは各自が行います。高価なタブレットやPCでは、「一人一台」を実現できないため結局は「プリントした紙」に戻ってしまうわけです。
④習熟スピード
タブレットやPCは習熟に時間がかかりますが、使い慣れたスマホならすぐに慣れて活用できます。
<画面サイズが必要な作業>
スマホでは対応が難しい部分を考えてみましょう。
①大型図面を全体表示して検討
確かにスマホでは画面が小さすぎるのですが、多くの場合、各メンバーが見るのは全体図よりも部分的に拡大して確認するケースが多く、大画面は職場に1台PCがあれば十分というケースが多いようです。
②レポートなどの入力
レポートなどの入力は、入力する箇所が1ページで多い時は500項目もある場合があります。これらを漏れなく入力していくのは大変な作業となり、スマホでは作業は困難と思われていました。
つまりタブレットが必要な最大の理由は、スマホで帳票作成が困難という点なのです。
<これを実現すれば、スマホで現場DXを実現!>
『入力方法を改善してスマートフォンでもレポート作成を可能にする』『入力速度を50%効率化』
今回は5つの機能をご紹介しましょう
①『自動送り機能』拡大中の画面自動スライドで連続入力(タップ不要)
②『Excel連携機能』コード入力だけでExcelから一括データ貼り付け
③『Excel関数対応』400以上のExcel関数で自動計算、グラフ表示も対応
④iOS音声入力もスマフォが快適
⑤ボタン1つで自動保存
『自動送り』拡大中の画面自動スライドでタップ不要・連続入力
<従来の課題>
レポート作成時は、入力したい項目を画面上で順にタップして入力するのが当然でした。1ページに500項目がある場合は当然500回画面をタップするしかなかったわけです。このタップしていく時間は実に10%以上(当社計測値)にも及ぶのです。
タブレットで画面が大きくても拡大・縮小は必要で、逆にタブレットは両手で支えながらのスワイプ操作が難しいという問題が例えあったとしも、レポート電子化にはタブレットが必須というのは殆ど常識になってしまっています。
<do!bookで解決>
タップをせずに自動的に入力項目を進めていくことができるように工夫したのが、do!bookの『自動送り機能』です。
①表などのグループは縦・横方向をドラッグだけで設定可能
例えば表エリアでは設定した縦/横方向に自動的に送られていくので、入力スピードは倍増します。
②拡大している場合、次の入力項目が表示外になるときは、背景が次の入力項目の位置に自動的にスライド。
③ラジオボタンやチェックボックスなども小ウィンドウ表示され画面をスライドさせる必要はありません。
これらの機能により『入力はスマホで十分!タブレットの大画面は不要です』
『Excel連携機能』コード入力だけでExcelから一括データ貼付け
<従来の課題>
例えば、受注番号や製造番号が決まれば、お客様名や製品名、スペックなどが決まりますが、レポート作成時にはこれらのデータも入力していかねばなりません。
紙を使っていた時は、現場では製造番号だけ書き込んで、その他記録やチェック項目にチェックするだけで、あとで技術スタッフがオフィスで電子化してくれるものでした。つまりペーパレスによって現場スタッフの入力する項目が増えてしまうわけです。
今までの電子化ツールでは、これらの情報をCSVマスターで対応してきましたが、実際には現場では操作が難しく使いこなせないという状態になっていました。
現場が必要とするのは、キーとなるもの(製造番号など)を入力するだけで関連情報すべてが貼り付けられるという機能なのです。
<do!bookで解決>
顧客情報や製品名、スペックなどの情報は既に社内のデータベースにありますが、その連携には以下のようなカスタマイズが必要でした。
①キーとなる項目を決めて帳票に『データ読込』ボタンを設置
②データベースから取得する項目と帳票のどこに表示するかを設定
③上記のキー項目から②の取得するデータを張り付けるプログラムを開発
この改造にかかるコストは100万円以上かかることもあります。
do!bookでは上記の設定をPCに不慣れなお客様でも可能にし標準機能としてご提供しています。
①キー項目を帳票プレビュー上で設定。処理ボタンも自由に配置
②取り込む項目を指定(帳票プレビュー上でクリックだけで設定可能)してExcelひな形取出し
③Excelに製品情報など書き込んで登録
本機能を利用すると、キーとなる受注番号などを入力して「データ読込」ボタンを押すだけなので、帳票作成の大幅な効率化を実現します。
『Excel関数対応』400以上のExcel関数で自動計算・グラフ描画
<従来の課題>
現場にPCを設置して、Excelでレポートを作成しているという現場も多いと思います。これは、Excel関数などを利用してその場でグラフなどで確認して進めたいというケースです。
一方でExcelを利用する場合は、現場の利用者もExcelに習熟していないと誤って関数を消してしまったり、入力位置を間違えてしまうなど様々な障害があります。
Excel関数の便利さとスマホ入力の便利さどちらも備えたツールが欲しいという現場のご要望にdo!bookがお応えします。
<do!bookで解決>
ご利用中のExcel関数入りの帳票ひな形をdo!bookに登録するだけで、Excel関数の設定部分を自動で解析し、Excel関数対応した電子帳票としてご利用可能。
Excel処理はサーバで行うため、Excelがインストールされていないスマートフォンなどのブラウザ上でもExcel計算やグラフ描画してリアルタイムでのデータチェックなど様々なシーンでご活用いただけます。
作成した帳票はPDFとExcelフォーマットで保存されます。
音声認識で快適・スピーディ
<従来の課題>
音声入力機能は一見便利に思いますが、誤変換があるとその修正に手間取り、かえって時間がかかってしまいます。
例えば数字で「325」と入力したい時に、300(さんびゃく)20(にじゅう)5(ご)と入力されてしまうなど使用に耐えない場合もあるのです。
自社開発の機能では、将来陳腐化しても我慢して使っていただくしかなくなってしまうので、do!bookでは各OSの音声文字入力機能をご利用いただく仕組みをご提供しています。これによりOSのバージョンアップに合わせて認識能力も向上していきます。
<do!bookで解決>
変換率が最も優秀なのはiOSの音声認識です。
「さんびゃくにじゅうご」と発言すると最後までしっかりかくにんして「325」と変換してくれます。do!bookでの入力時に「マイク」ボタンを押して音声入力モードで入力するだけでOK。煩わしい設定は一切不要です。特にiPhoneでは騒音の中でも音声を正しく認識します。
ボタン一つで自動保存
<従来の課題>
スマホで作成したレポートを取り出すために、PCが必要ということでは、何のためにスマホで作成したかわかりません。
作成したものは、上司や同僚と共有したいというご要望にdo!bookがお応えします。
<do!bookで解決>
完了ボタンを押すと、作成したレポートは「PDFとExcel」で変換され、Teamsなどの指定したフォルダに自動保存されていきます。スマホで作成したレポートも作成完了すればチームで共有することができるのです。